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恩納村沿岸を含む沖縄島中部の西海岸は、近くに大きな島が存在せず、比較的直線的な海岸線が広がっています。一方、東海岸中南部には、南の久高島から北の津堅島、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島へと比較的大きな離島が点在しています。これらの島々の間、とくに平安座島沖では、比較的なだらかな岩礁地形が広がっています。私たちは、浅瀬から水深約40 mまでサンゴ礁が続き、その後50 m付近からガレ場や砂地へと変化していく西海岸とは異なり、この海域では準深海サンゴ礁が発達している可能性があると考え、2025年6月4日から6日にかけて調査を行いました。
| 地点番号 | 地点名 | 緯度経度 | 採水深度 | 優占属 | 優占度 |
|---|---|---|---|---|---|
| OE1 |
OE1
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26.29228396, 128.00803 | 35 m | Pachyseris (リュウモンサンゴ属) | 29.62 % |
| OE-2 |
OE-2
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26.288552, 128.006794 | 47 m | Pachyseris (リュウモンサンゴ属) | 65.07 % |
| OE3 | OE3 | 26.174752, 127.933076 | 15 m | Pocillopora (ハナヤサイサンゴ属) | 29.39 % |
| OE4 | OE4 | 26.17468704, 127.932764 | 14 m | Pocillopora (ハナヤサイサンゴ属) | 35.39 % |
| OE5 |
OE5
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26.17018403, 127.944838 | 50 m | Coelastrea (パリカメノコキクメイシ属) / Dipsastraea (キクメイシ属) | 54.83 % |
| OE6 |
OE6
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26.17419301, 127.940755 | 32 m | Porites (ハマサンゴ属) | 26.86 % |
| OE7 |
OE7
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26.28122496, 128.014628 | 54 m | Acropora (ミドリイシ属) | 56.03 % |
| OE8 |
OE8
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26.27476604, 128.015652 | 83 m | not examined | |
| OE9 |
OE9
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26.38727004, 127.934597 | 27 m | Pachyseris (リュウモンサンゴ属) | 24.7 % |
| OE10 |
OE10
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26.40420903, 127.94668 | 15 m | Acropora (ミドリイシ属) | 24.38 % |
| OE11 |
OE11
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26.28553896, 128.007968 | 44 m | Pachyseris (リュウモンサンゴ属) | 33.77 % |
| OE12 |
OE12
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26.28817096, 128.003962 | 37 m | Acropora (ミドリイシ属) | 25.61 % |
平安座沖での調査目標の一つは、西海岸では一般的に水深50m前後でサンゴ礁がガレ場や砂地へと変化しますが、東海岸ではどのような景観になるのかを調べることでした。サイト番号は幾分ランダムですが、浅瀬から順に深場へ向けてドローンを潜航させました。西海岸では深さを増すにつれてガレ場から砂地へと変化しますが(40〜50m)、東海岸では深くなるにつれて藻類が多く現れ、水深80mの岩場の表面は藻類に覆われていました。しかし、その中にわずかながらイシサンゴ類がモニター映像から確認されました(コモンサンゴ属 Montipora と思われます)。場所にもよりますが、このOE8のさらに沖合に位置するOE10(水深100m)では、一面の砂地となっていました。
ここでは4サイトで水中ドローンによる映像解析、採水、および環境DNA解析を行いました。その結果、このサイトの浅瀬(OE3, OE4)では、ハナヤサイサンゴ属(Pocillopora)、ミドリイシ属(Acropora)、コモンサンゴ属(Montipora)、ハマサンゴ属(Porites)、ハナガタサンゴ属(Lobophyllia)、トゲキクメイシ属(Cyphastrea)、リュウキュウキッカサンゴ属(Echinopora)など、多くのサンゴが繁茂しており、東海岸でも最も美しいサンゴ礁の一つといえるでしょう。被度も非常に高いように見受けられました。ここは観光ダイビングとはほぼ無縁の場所であり、サンゴが比較的人為的影響を受けずに成長している場所の一つと思われます。
また、比較的深場(水深32mおよび50m)でもイシサンゴ類の環境DNAが検出されました(50mでは相対量は減少しますが)。ここで注目されるのは、深度によって構成するサンゴ属に変化が認められたことです。すなわち、浅場ではほとんど検出されなかったパリカメノコキクメイシ属(Coelastrea)の存在が、深場では環境DNAレベルで示唆されました。
金武湾内は石油基地へのタンカーの出入りもあり、港湾内の深場にサンゴ礁が広がっているとは考えにくかったのですが、一応、水深50mおよび55mの2地点にドローンを投入しました。しかし両地点とも砂地というより泥地であり、サンゴは確認できませんでした。一方、湾内の2地点(水深15mおよび27m)では、海底表面が幾分砂に覆われているものの、コモンサンゴ属(Montipora)、ミドリイシ属(Acropora)、リュウモンサンゴ属(Pachyseris)などが環境DNAレベルで検出されました。