Home > 琉球列島サンゴ環境DNAアトラス > 宮古島・伊良部島
伊良部島は宮古島の約5 km西にある島です。航空写真からは見づらいですが、伊良部島の西には細い水路で隔てられた下地島が隣接しています。宮古島地域のサンゴ礁は、沖縄島周辺のサンゴ礁に比べて、2016年の大規模な白化現象で特に大きな被害を受けました。我々が環境DNAで調査を行った2023年は、2016年の大規模な白化現象からの回復がかなり進んでいた時期でした。
| 地点番号 | 地点名 | 緯度経度 | 優占属 | 優占度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
狩俣西
|
24.87574, 125.27656 | Cyphastrea (トゲキクメイシ属) | 15.97 % |
| 2 |
大崎北
|
24.84699, 125.28408 | Acropora (ミドリイシ属) | 23.82 % |
| 3 |
久松東
|
24.79783, 125.24909 | Acropora (ミドリイシ属) | 24.97 % |
| 4 |
伊良部南離礁
|
24.76155, 125.21001 | Acropora (ミドリイシ属) | 31.79 % |
| 5 |
来間西離礁
|
24.71364, 125.22952 | Acropora (ミドリイシ属) | 51.64 % |
| 6 |
牧山東離礁
|
24.82143, 125.22807 | Acropora (ミドリイシ属) | 36.89 % |
| 7 |
ビジャシ
|
24.85852, 125.19313 | Acropora (ミドリイシ属) | 90.01 % |
| 8 |
白鳥崎西
|
24.8631, 125.13872 | Anacropora (トゲミドリイシ属) / Montipora (コモンサンゴ属) | 40.18 % |
| 9 |
渡口南離礁
|
24.80119, 125.1813 | Anacropora (トゲミドリイシ属) / Montipora (コモンサンゴ属) | 57.44 % |
伊良部島と宮古島西部のサンゴ礁の特徴をあえて挙げるとすれば、宮古島西部と伊良部島に挟まれた海域のサンゴ礁ではミドリイシ属(Acropora)が比較的優占する一方、伊良部島の北側および南側(白鳥崎西、渡口南離礁)ではコモンサンゴ属(Montipora)の割合が高いことです。ただ、環境DNAの割合を見ると、ミドリイシ属のDNAが多い地点でも、ビジャシ以外はそこまで多いわけではありません。環境DNA調査と同時に目視調査を行ったダイバーは、ビジャシと牧山東離礁はミドリイシ属が優占するサンゴ礁であったが、他のサンゴ礁は様々なサンゴが生息するサンゴ礁であったと報告しています。つまり、宮古島西岸、伊良部島のサンゴ礁は、特定の優占するサンゴが生息するサンゴ礁というよりも、様々な種類のサンゴが生息するサンゴ礁が多いといえそうです。